消費しない国、ニュージーランドのエコ生活(ゴミがでない!)
私がニュージーランド(以下NZ)に初めて行ったのは2005年。
そのころの話を少し書きたいと思います。
NZは、日本では人気のある国だけれど、住んでみると位置的にも「地の果て」という感じがしました。
NZのポリテク(専門学校)に1年間留学し、その間 学校の近くの家にホームステイしました。当時70歳(マザー)と80歳(ファーザー)のご夫婦の家で、行った当初はおどろきの連続でした。
一番驚いたことは、ゴミがでないこと!
1週間でスーパーのビニール袋に1つぐらいしか出ない。
とにかく、モノを大切に大切に使う国なのでした。
(それは精神論ではなく、物価が高くてあまりモノがないからだと思いますが)
そして、家の中に使い捨てのものがほとんど、ない。
消費大国ニッポンからやってきた私には本当にびっくり。
家の中にティッシュがありません。
すべて布を使います。鼻をかむときはハンカチ。
生活には布巾に雑巾、そして、洗って使う。
ああ、昔は日本もこんなでしたね。
湿度が低くて気温も1年通してそれほど上がらないNZでは、日本のように雑菌が繁殖しやすい環境と違って食材が痛みにくく、冷蔵庫の中でいつまでもフレッシュで無駄になることがありませんので、食べ物を捨てるということがほとんどありません。
もともと空気が綺麗なのに加えて、通り雨が頻繁にあるため、さらに空気が浄化されホコリやチリがつもらない。
掃除もラクで、掃除用洗剤がなどが少なくてすみます。
日本の部屋で雑貨などを飾っていたら掃除が大変ですが、NZでは、ホコリがつもらないので掃除がかなり楽でした。
そして野菜中心の食事で、野菜は家庭菜園が基本。
これは、NZの家ならどこでもやっていることでしょう。
近所の人と交換したり、マーケットで買ったりすることもあります。
燃える紙ごみは庭で燃やし、リサイクルできるものはリサイクルに出す。
生ごみはコンポストにして家庭菜園に使う。
そんな生活をしているとまるでゴミがでないのです。
日本に帰国してから、私もゴミを減らそうと努力していますが、なかなか難しい!
紙ごみが燃やせないのはしょうがないとしても、もっと減らせるはずなのに…。
その理由は、私は家庭菜園もしていないし、日常生活に使うものの100%を買ってくるからだと思います。
そして、使い捨てのものも多い。
NZでは家庭菜園、なんでも自分でつくるDIY、そして物々交換が根付いています。
憧れだけでは、なかなか維持できません。
この暮らしには、それなりの能力が必要とされます。
NZのエコな生活を維持するために必要な能力とは!?
つづきはまた明日(^^)/