バイエルン国立歌劇場 キリル・ペトレンコ指揮
「ベルリンでベルリンフィルを聴く」というテーマの旅、なぜかミュンヘンにまでやってきてしまいました。笑
でもペトレンコとフォークトがいるではないの!!
というわけで、ベルリンから遠く離れたミュンヘンまで行くことに…。
今年の秋、日本公演予定の「タンホイザー」が見られるんですもの。
で、今日はオペラではなく演奏会です。
キリル・ペトレンコはベルリンフィルの後継者として選ばれてから一躍有名になりました。
それまでもヨーロッパでは高い評価を受けていたようですが、録音も少なく、私も知りませんでした…。
あのベルリンフィルの歴史、数々の巨匠が率いてきたその歴史につながるわけですね〜。
その指揮者の演奏会とあってとっても楽しみ。
今回のコンサートは日本でインターネットの先行予約でとったものですが、S席とかA席とかランクは選べたものの座席は選べませんでした。
そしたら、前から3列目!
これはクラシックのコンサートではそれほど良い席ではありません…。
見づらく、聴きづらい…。
3列目で聴くぐらいだったら、立ち見の方がマシでは!?ということで、後日、夫が立見席をとったぐらいです。
(この立見席は10ユーロでしたが、当日、席を求めて入口に立っている人に売ってしまいました)
このチケットは日本に郵送されてきたので、びっくりでした。
今はどこでもEチケットで自分で印刷して持っていくようになっています。
紙のチケットがわざわざ郵送で届いたときは、なんだかとてもありがたいような気持ちになりました。
ペトレンコの指揮ぶり、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」の方は協奏曲だからか、とても冷静で楽譜からほぼ目を離さず、メトロノームのようなキチキチした感じ。
ここぞ、という時はアイコンタクトで合図するんだけど、とても几帳面な印象。
だけど、マーラー五番になると打って変わって情熱的な指揮で驚きました。
時々指揮台の上でジャンプしながら、血管キレそうな熱い指揮ぶり。
アダージェットはウットリ、優雅。
印象に残っているのは終わった後の汗の拭き方
きちんと畳まれたハンカチを出して一滴一滴几帳面に拭いて、ハンカチを畳みなおしてまた一滴ずつ拭く、みたいな感じ。
(前の方だったのでじっくり観察してしまった)
ペトレンコ指揮の演奏は、どんな曲でも、きちんと縦がそろうんですよ。
汗の拭き方をみてなんか納得
演奏後は観客も拍手喝采、足を踏み鳴らして大喜び。
地元に愛されている指揮者ですね。
ミュンヘンのお客さん、曲が終わって拍手する時、なぜか笑うんですよ。
指揮者が面白いことしたとかじゃないのに(最初はみんな何笑ってるのかな?ってキョロキョロしてしまった)
「うわあ〜!ブラボー!すばらしい〜〜!あ〜はっはっは」
賑やかで可笑しくて陽気で、楽しい気分になります。
サイコーです!