バイエルン国立歌劇場 歌劇:チェネレントラ ロッシーニ作曲
昨日に引き続きバイエルン国立歌劇場で今日はオペラ「チェネレントラ」の鑑賞です。
ロッシーニのオペラは初めてです。
童話の「シンデレラ」を題材にしたオペラで、今回字幕はドイツ語のみ。
今日の席の見え方はこんな感じ。(1階後方)
バイエルン国立歌劇場の椅子などの色がとても華やかできれいなローズピンクです。
写真だとあまり伝わらないかもですが…。
このオペラの演出はとても古典的で素敵でした。
今回、見たオペラの中で一番オーソドックスで一番好きでした!
このオペラがシンデレラの原作と大きく違うのは、
母親ではなく強欲な父親が出てくる
王子様と家来が入れ替わった喜劇である
魔法使いは登場せずに哲学者が出てくる
ことでしょうか。
2人の意地悪姉妹と父親は、入れ替わった家来の方を王子様だと思い込んでアプローチします。
チェネレントラは家来に化けた王子様と出会って恋に落ちます。
そうやってドタバタ喜劇が音楽とともに繰り広げられていきます。
字幕も読めず、何を言っているのかまったくわからないわけですが、それが「しぐさ」や「間」でコミカルな空間を作りあげていきます。
で、何を言っているのかわからなくても、可笑しくて笑えるのです!
1幕の最後には美しく着飾ったチェネレントラ(まだ真相は明らかでない)と素晴らしい六重唱
2幕に入り、オペラではガラスの靴ではなく、チェネレントラは王子様に片方の腕輪を渡します。
王子様がチェネレントラを見つけた場面から、また素晴らしい六重唱
最後にはすべてが明らかになり、チェネレントラは赦しのアリアを歌います。
(この入れ替わりのドタバタと最後の赦しのアリア、軽快な音楽などはフィガロの結婚にそっくりだなあと思いながら見ました。)
ロッシーニの軽快で美しい音楽と舞台で繰り広げられる喜劇。
本当に楽しめました。
意地悪姉さんのお一人は日本人の中村えりさん。
日本人の活躍を見るのはうれしいものです。
ラミーロ王子役のJavier Camarenaさん
(写真はバイエルン国立歌劇場WEBSITEからお借りしました)
ものすごーく人の良さそうな、ニコニコの笑顔で良かったです。
見事な三頭身で(!?)、王子様なのにコミカルで立ってるだけで笑いを誘うような雰囲気がありました。
素晴らしいテノールでした。