オペラを楽しむ@ぐんま

オペラ歌手、中嶋彰子さんが監督、演出を務める群馬オペラ・アカデミー「農楽塾」のオペラハイライトVOL.1が11月1日(日)に群馬県館林市で開催されました。

「農楽塾」とは…

2013年より、群馬県板倉町で 「農作+音楽」 の塾、「農楽塾」 を開講しています。農楽塾は、農作体験を通じて地域の伝統や文化に触れ、音楽家として大切な豊かな感受性を養う一方で、オペラ歌手中嶋彰子を中心とした世界トップレベルの国際的な歌手、演出家、コルペティトール、指揮者、語学講師陣の指導の下、次世代の舞台人を目指して知識や技術の習得に励む合宿スタイルのオペラ・アカデミーです。中嶋彰子さんのHPより

こんな田舎で?こんな素晴らしいイベントが見られるなんて♪

このイベントを知ったのは2日前で、しかも「発表会」だと聞いて出かけたので、その本格的な内容に驚いてしまいました。

地方の「市民文化会館」って大体どこも「どんなイベントでもできるように」と大きすぎるものが多く、芸術には不向きなところが多いのだけど、館林の「三の丸芸術ホール」は509席という大きすぎない会場でとってもいい感じ。

出演者のみなさんもオーディションで選ばれたとはいえ、プロの方々。
そして、プログラムが本当によくできていて、オペラのことなんて全然知らなくても楽しめるようになっていました。

フィガロの結婚魔笛チェネレントラ(シンデレラ)など有名なオペラの一部を、歌とお芝居で楽しませてくれる。
お芝居の部分を日本語にすることによって、その場面がどんなものなのかが見てるこちらにはわかる。歌は原語で字幕なし。だけど意味わからなくても全然いいんです。
歌手のみなさんの素晴らしい表現力のおかげで喜怒哀楽がよくわかり、舞台と客席が一体となって盛り上がったのでした。

これもホールが大きすぎないおかげ。後ろの方でも舞台にたつ歌手のみなさんの表情がよく見えました。

休憩を含んで約2時間の舞台で3000円!
この3000円というのも、「ちょっと行ってみる」のに丁度いい値段設定だと思います。

本格芸術オペラもいいけど、日本では敷居と値段が高すぎてなかなか行けるものではありません。(地方から行くと、交通費&宿泊費も必要だし)

こういうカジュアルに総合芸術であるオペラを楽しめるイベントが地方でたくさん行われるといいな〜

カーテンコールも華やかで素晴らしいものでした。
(写真撮りたかった! 海外ではこういう時の写真は結構OKだったりするのですが、日本ではやはりだめですよね。)

それにしても、最近のオペラ歌手のみなさん、美貌ですよねえ…!次の開催も楽しみです。