タイ北部のマッサージ、トークセンを習いました!

ラオスから戻って次の日から、チェンマイにあるTTC SPA SCHOOLの「トークセン」というマッサージのコースを5日間受講しました。

http://www.ttcspaschool.jp/lessonfortoksen.html

このトークセンというマッサージですが、チェンマイのあるタイ北部のみ伝わる珍しい伝統マッサージで木槌を使ったものなんです。

先生に動画を撮らせてもらいましたので見てくださいね☆

わかりやすいように座ってやってもらいましたが、通常はうつ伏せの姿勢からはじまります。
仰向けや横向きもありフルコースで90分ぐらいです。

木槌(リム)とスティック(コーン)を使って、全身のエネルギーラインをトントンと軽く叩いていきます。人間の体の約60%は水分でできており、木槌で叩く波動が体に広がり、指では届かない深部のコリもほぐすことができます。

そして、このリズミカルなコンコンという音と体に伝わる振動がリラックス効果と体のリズムを整える役目を果たし、ほかのマッサージにはないリラックス効果をもたらします。

合わせてこの学校ではツボに対する効果も教えてもらえ、ツボを刺激することによる相乗効果も期待できます。

わたしはこのマッサージのことは全く知らなかったのですが、昨年末チェンマイで知り合った日本人の方が、このマッサージの話をしてくれて「すごくよかった!」というので、わたしもさっそく受けに行きました。
そしたら、本当に気持ちよくて今までにはないリラックス体験ができました。
わたしは体が硬いのでストレッチのタイ古式マッサージはかなりもみほぐされる感じはしますが…あまりリラックスはできません。

「これはぜひ日本に持って帰りたい!」ということで、学校を探して習いに行ったのです。
チェンマイにはいくつか学校がありましたが、1日、2日で終わるものが多かったので、TTCSPASCHOOLの5日間のコースにしました。
トークセンの先生は日本人で日本語ですし^^

わたしはマッサージを習った経験がないので、5日間にしてよかったです。
一見、簡単そうにみえるこのトークセン。
決して骨をたたかずにちゃんと叩くべきところをたたけるようになるのは意外と難しく、骨格のあり方をしらなくてはなりません。
簡単そうにみえるため、1、2日で習って人にしてあげたら怪我させてしまった、というのは割りとよくあるそうです。

わたしもこれからさらに練習を重ねて人に癒しを与えてあげられるようになりたいと思っています。

この話をするとすぐに「仕事にするの?プロになるの?転職?」って聞く人がいるんですけど、いまは特にそんなことは考えてないです…。

ただ、なにかひとつ人にしてあげられることがあればいいなあと思っていました。わたしの前職はワイン関係でしたが、震災の時にレスキュー隊や自衛隊や医療関係者が大きな力となっているのに、当時「ワインって…何の役にたつの…」とかなり考えてしまいました。

ワインは平穏な日常生活があってこその楽しみです。生活を豊かにしてくれ、人をつないでくれるもの。ワインや食べることも大好きだけれど、それとは別に「どんな場所にいても人の役に立つことができれば」という気持ちがあります。
ワインは温度管理やグラスの用意など準備も大変ですが、こういったリラクゼーションなら自分さえそこにいって、人が横になれるスペースがあれば、どこでもできます。

日本人の肩や腰は本当にガチガチだそうです。トークセンは強く叩く必要はなく軽く叩くだけでも体が自然とほぐれてきます。練習台になってくれた同じスクールの生徒さんたちもみんな寝てしまうんですよ!(わたしも練習台になった時は寝てしまいます)
仕事でお疲れの方や育児で疲れているママたちにしてあげたいですね!

本当は高齢者の方や被災地ボランティアにも行きたいんですけどネックが2つあります。トークセンは安全なマッサージですが、高齢者にはしない方がいいのだそうです。ほんの少しの衝撃でも骨にひびが入ったりすることがないとはいえないからです。
そして、もうひとつはこのコンコンという木槌の軽い音。
実は、チェンマイ市内でもトークセンを受けられるマッサージ屋さんはそう多くありません。この音が同じ場所で他のマッサージやトリートメントを受けている人の邪魔になることがあるからです。
リズミカルで心地よい音、と受けている本人は感じますが、ほかの施術を受けている人は無音がいい人もいます。

日本ではゴムがついた木槌が売ってるそうなのですが、それを使うとコンコンという響き方がボンボンというような鈍い響きになり、聴覚、触覚両方から得られる効果が半減してしまいます。日本人は音に神経質なので、音をどうするかは課題です。

課題はありますが、場所を確保できればできるものなので、今後も修練を積んでいつか体験していただけるようになったら、またブログでお知らせしたいと思います!



修了証をいただきました☆