タイ2つ目のワイナリーは、グランモンテ・アソーク・バレーGranmonte Asoke Valley

昨日はホアヒンヒルズヴィンヤードに行った記事を書いたのですが、昨日に引き続き今日も車をチャーターしてグランモンテ・アソーク・バレーGranmonte Asoke Valleyに向かいます。
昨日はバンコクから南へ3時間でしたが、今日は北へ3時間。といっても2時間でついちゃいました。

昨日のワイナリーが素晴らしかったので、かなり期待が高まります。

到着してみるとこの地域の方が、昨日よりかなり高原のさわやかな空気。
日差しは強いものの空気は少しひんやりしている。

もうね、本当に失礼しましたー!って感じです。タイに。

来る前にタイのワイナリーの情報はネットなどで調べていました。私がイメージしていたのは「高温多湿の亜熱帯気候の中で頑張るワイナリー、象ツアーなど観光に力をいれている」というもの。

わたしはタイには何度もきていて雨季にも来たことがあります。
しかし、いまや高温多湿の亜熱帯気候は日本の方!!ほんとに!

ここも広大(400ヘクタール)な畑にいろんな品種を植えてあります。
こちらの醸造家はタイ人女性ですが、アデレード大学(醸造学の名門のひとつ)で学んだ方なので、シラー/シラーズが多く植わっています。

そのほかは、グルナッシュやテンプラリーニョ、白はヴィオニエ、ベルデホなどです。

時間が決まってますが、こんな園内バスにのって畑やワイナリーの設備を見ることができます。



こちらの畑も仕立ては短梢VSPとスマートマイヨーガです。
昨日と同じくヨーロッパ品種はVSP、テーブルグレープ(食用)はスマートマイヨーガにしてあります。


(短梢VSP)


(昨日のところより北なのに葡萄のステージは進んでいます)


(スマートマイヨーガ)

短梢なのは、機械で剪定できるからだと思います。
説明によるとタイは暑いので通常1回で済む剪定を年2回、5月と10月にするそうです。そして収穫は2月に1回。
この広大な畑で2回も剪定があったら大変です。
だから機械ですむ短梢にしてあるのでしょう。

そして畑はやはりとても乾燥していて、潅水設備必須!

消毒や防除がどの程度かわかりませんが、この気候(低湿度、長時間日照)病気のリスクは低いと思われます。

昨日の場所より内陸なので、日中夜の寒暖差がありそうです。

素敵なレストランももちろんあって、ワインと食事が楽しめます。

チキンの葡萄葉巻き。チリソース添え。

こういう食の工夫(エスニック)は、外国のワイナリーまで来た甲斐があるというものです。

ワインはというと…こちらは、白よりも赤の方がいいです。
(昨日のワインもそうなのですがちょっと亜硫酸入れすぎです!)
しかも高い方のレンジの赤がとてもいい。
さすが、やはりオーストラリア仕込なのか、と思いました。


(テーブルクロスが素敵です☆)

値段相応…というには届かないのですが、果実味が豊かでタンニンが細かく余韻も長い。
複雑さがあり、エレガントでまとまりがある。
丁寧につくられている感じがしました。

それにしても、本当に高原に来たようなさわやかな1日。

タイにくるまで、ネットでいろんな情報を仕入れながら、なんだかわかったような気になっていたけれど、本当に自分の足で歩いてみないとわからないとつくづく思いました。