グローバル化とニュージーランド
昨日はニュージーランド(以下NZ)が、いかに消費しないエコな国を維持しているのかということを書きました。今日はその続きです。
私が初めてNZに行った2005年当時はとってもエコな国NZでしたが、PCや通信インフラの普及にともなって、2007年あたりから徐々に様相が変わりはじめました。
2005年当初、学校や施設、役所などはADSLが完備されているところもありましたが、通常の一般家庭ではパソコン通信は電話回線でした。
市内の電話通話料は無料でしたので、お金はかからないけれど、通信速度が遅すぎて画像などの大きなものはなかなか見られませんでした。
2006年に政府が「このままでは世界についていけない!国を挙げてADSLを整備します!」と宣言しました。そして、一気にADSLのインフラが整備され…
みんなPCの前で過ごす時間が多くなりました。
スマホの普及で、歩きスマホで下を見ながら歩く若い人が増えました。
NZにも冬季オリンピックを誘致しよう!
NZも経済的に発展しよう!
NZにも原発をつくろう!
そんな声があがりはじめました。
わわわ、イヤだなあ〜と思っていたところに、2011年の東日本大震災と原発事故。
私は2009年に帰国してその後ずっと日本にいますが、2011は、NZのクライストチャーチでも大きな地震があり、NZの経済発展させて原発つくろうぜ!っていう勢いは一瞬にして消え、しばらく原発をつくることはなさそうです。ヨカッタ。
経済発展させたい、原発つくりたい、自然を破壊して資源(石油など)を掘削したい、と声をあげる人はNZにもいます。日本の原発事故から3年たち、またそういう声が聞かれるようになってきました。
消費しないNZに暮らしてみて、そして、また消費しなければならないニッポンに暮らしてみて、いろいろ考えることがあります。
多くのものを持つことが豊かなことだと信じて国を発展させてきたニッポン。
そして、消費することが経済を上向きにすることだと、あの手この手で必要のない消費を促すメディア。
日本に帰国してみて、気付いたことがたくさんあります。
便利すぎるこの国で気づいたこととは・・・。
続きはまた明日!