ライプツィヒ ゲヴァントハウス アンドリス・ネルソンス

ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
アンドリス・ネルソンス指揮
ミヒャエル・シェーンハイト(Org)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

ガンドルフィ:Ascending Light
マーラー交響曲第6番「悲劇的」

じゃあベルリンのついでに、ライプツィヒも行っちゃう?
…ということで、やってきたライプツィヒ

お目当ては指揮者のネルソンス♪

ライプツィヒのゲヴァントハウスの正面向かい合ってオペラ座があります(行ってないけど)。

ライプツィヒは大学があるので街中は若い人が多いのですが、コンサートは見事に高齢者ばっかり!
どこのコンサートでも高齢者率が高くなっていますが、ここは今まで見た中で一番高齢者率が高かった。
ほぼ満席です。

席の見え方はこんな感じ。

わりと後方でしたがよく見え、よく聴こえました。
大きいホールなので音響はどうかな?と思いましたが、よく響いて音も拡散せずに良いホールだと思います。
チケットはこの席で42ユーロでした。
そして隣の夫の席は32ユーロ。
これほどの演奏をこんなお値段(二人で8780円!)で聴けるなんてありがたすぎる!!

1曲目のMichael Gandolfi — Ascending Light はオルガンとオケの演奏でドイツ初演。

この正面のパイプオルガンのオルガンの部分だけステージの指揮台の横にありました!
これが取り外し可能だなんて知らなかった〜〜!
そして、演奏終了後はステージの下に吸い込まれていきます…。

肝心の演奏も素晴らしかったのです。
このバッハの活躍したライプツィヒでオルガンの演奏を聴けるなんて…!
日本のコンサートホールにもパイプオルガンがついているところは多いですが、演奏されたのをまだ一度も見たことがありません。
オルガン専門のコンサートなどではない限り、なかなか演奏されること自体がレアなのだと思います。
曲も現代音楽とは思えないほど聴きやすく明るい曲調でした。

2曲目はマーラー6番
ファンの多いマーラーの作品ですが、私はまだそこまでハマれておりません。
彼の曲は輪郭をはっきり描くというよりは、いろんな音がちりばめられ色彩が豊かで、それを彼の生き方、思想哲学をしっかり重ね合わせて聴くことができたら、相当面白いだろうと思っています。

ネルソンスは2015年にウィーンの楽友協会で聴いたのですが、その時と同じように全身全霊で指揮をしていました。
すごく細かく指示を出す様子が見ていてわかります。
あれほど全身動かしたら本当に疲れてしまうのではないかと思いますが…。
しかし、その情熱的で一生懸命な指揮に応えるかのようなオケの熱い演奏…。
まるでスポーツを見ているような躍動感あふれた演奏でした。
弦の音はとても美しく印象に残りました。

プログラムには演奏時間72分と書かれていましたが、4楽章に入ったところで残り10分!!
テンポはゆっくりだったのか、結局90分近い演奏となりました。

スタンディングオベーションで観客は大喜び!
ものすごく地元に愛されている指揮者ですね。
(ボストンでもとても愛されているらしい)

指揮者のネルソンスは、一時期「誰ですか!?」というほど横に大きくなっていたのを写真でみましたが、その時よりはスリムになっていました。