つ・い・に!ベルリン♪

つ・い・に!ベルリン♪

ベルリンフィルハーモニー
サイモン・ラトル指揮

トーマスアデス
モーツアルト ピアノコンチェルト25番
春の祭典

やっと今回の旅のメインテーマ
ベルリンでベルリンフィルを聴く
…にやってきました。

チケットはネットで取りましたが、それほど難しいシステムではなく激戦でもなくわりと簡単にとれました。
二人で246ユーロ(¥30136)でした。

ロビーには歴代指揮者の写真が展示されていて(もちろん巨匠ばかり…!)、それを見ているだけでも楽しい。

席の見え方はこんな感じ。

ベルリンフィルを聴くのは初めてなので、めっちゃテンション上がります!
(演奏前に「(録画しているので)できるだけ咳をしないでください」という放送が流れたのがちょっとウケた。)

1曲目のトーマスアデス。
現代音楽は本当によくわからないけど、演奏が終わった後にラトルがヤレヤレ、という感じで首を振って苦笑い。
客席からも笑いがもれておりました。

ベルリンフィルの音は硬く艶が合って一音一音しっかり形がはっきりしている。
ひとつひとつの音の大きさと長さが完璧で、それらの音が吸い寄せられるように、寄り添ってまとまっていく様子は人間業とは思えない。
ジグソーパズルのように完璧にはまっていくんですよ。
すごい勢いで…。

もちろん作曲家ごとの音に変わります。

モーツアルトが始まったら完全に現代音楽からモーツアルトの音に。
ピアニストはイモジェン・クーパー
テンポの速い軽快なモーツアルトでした。

そしてモーツアルトから最後の「春の祭典」へ…
やっぱり完璧なストラヴィンスキーの音
出だしのファゴット、ちょっと個性的でした。
夫は「コンマスと隣のバイオリンの人がオイオイって顔を見合わせたのを見た」そうです。笑

とにかく音の洪水でした。
春の祭典」の楽譜に書かれているであろう音が全部聴こえました。
でも一つにまとまっている。
私はいつもすごい演奏を聴くと途中から開いた口が塞がらなくなり、ぽかーんとしてしまいます。
すべての音が完璧で立体的でうねりが目に見えるよう…。
ほんとーにありえない。
ありえないぐらいの演奏でした。

なんか凄すぎて自分の中で処理できません…。

圧倒的な演奏でした。

ベルリンフィルって本当に「すごい」「上手い」の2つしか言葉が出てこない。
実際に聴いてもそうでした。

その「すごい!」というのは、人間ここまで出来るんだ〜という感想。
オリンピックで体操選手や陸上の選手が、同じ人間とは思えない技を見せてくれるけど、その「すごーい!!」っていうのと一緒。

感動する、というよりも「上手さに感心する」という方がぴったりくる。
ココロを動かされるとか、ウットリする、ということもなく、ただひたすら技術の上手さに圧倒される。

ベルリンフィルって、いろんな意味で他のオケとは違う次元にいる。

なんにしても、ベルリンフィルをベルリンで聴く!の長年の夢がかなった夜でした。
一生忘れません!