恐山に行く前に仏教のお勉強をしてみました☆

恐山に行く前に仏教のお勉強をしてみました☆

私はもともとキリスト教徒で、ずーっとキリスト教的思想の中で生きてきましたが、最近すっごく「仏教」に興味がありまして、先日都内で仏教のお話を聞いてきました。その話がめっちゃ面白かったのでシェアします。

これが輪廻の図(©鍵和田聖子先生)なのですが、一番下が地獄、上が如来(極楽ではないんですねー)、これを徐々に上に転生していくのが理想というか目指すところなのです。(最終目標はこの輪廻から抜ける(解脱)だそうです)

如来… 目指すべきところ
菩薩… 必ず如来になれる人
縁覚… 自分なりの悟りを得ている
声聞… 仏の声をよく聴ける人
天…  神様の世界(でも、まだ欲や苦しみが残っている)
人…  今 私たちがいるところ
修羅… 戦争を続ける人
畜生… 動物
餓鬼… 一生飢え続ける
地獄… 一生ひどい目に合う

一言で説明するとこんな感じらしいです。
下から上にいけるとは限らず上から下に行ったりもするので、生まれ変わったら動物だったとかまたその逆もあるんですね。

その辺にいる猫やカラスなど、「前世は人間だった」と思って眺めるとすごく面白い。

この地獄から天をの間を繰り返し転生して(六道輪廻)、それ以上、上(四聖)に行けないことが最大の苦しみと考えられています。

それにしても、この図は現世の世界の縮図のようですね。
紛争地帯など地獄としか思えない世界もあり、飢えている世界もあり、戦争ばかりしている人たちがいて、動物がいて人がいる。そしてマザーテレサのような菩薩もいますし。

キリスト教の世界にも輪廻の思想はあったそうなのです。
キリスト教の歴史の中でも、やはり支配する人にとって都合が悪いものは省かれたり、編集されているので聖書も教えも100%完全ではありません。

子供のころから「天国や神様は人それぞれにあるので他の人(や宗教)を否定しないように」と母からよく言われていたのですが(日本でキリスト教徒であるための智慧ですね)、もともと宗教や哲学が好きで勉強していたら、結局「真理はひとつだ」ということがよくわかって、さらにほかの宗教のことを知りたいと思うようになりました。

ひとつのことを様々な違う視点でみるというのは私の趣味のようなものなんです。

仏教のゆるーい感じ、なんでも受け入れてくれる寛容な雰囲気、いいですよねえ。
宇宙を描いた「まんだら」というのも素敵です。

平安時代ぐらいまでは貴族や教養のある人しか実践できない、理解できない難解なものでもあったらしいのですが、「ナミアムダブツ」と唱えればよい、という非常にわかりやすい教えが登場してから爆発的に浄土教が流行し、それからもお坊さんの考え方や時代の要請に合わせて変化してきているそうです。

私は人生は苦である…とは思わないのですが、仏教の
「我々は宇宙の一つであり、よりよい世界を築くためにより良い人生を過ごすことを目指す。自分自身を良くする=世界は良くなる」という思想はとてもいいなと思いました。

私はこの話を聞いてもっと仏教について知りたいと、お話が聴けるお寺を探したのですが、身近にはありませんでした。私はお寺では毎週お坊さんの法話が聞けるもんだと思い込んでました。墓守以外のお寺の役割についても知りたいところです。

恐山では宿坊に泊まるので法話が聴けるそうです!楽しみです。