やっと最後〜〜!ワーグナー オペラ「神々の黄昏」2015年6月7日

昼間にウィーンフィル定期を見て、夜は「神々の黄昏」を見る。

確かに贅沢だ…

が!!
20日に及ぶ旅行で疲れが出てきている。
昼間も演奏会を見て、そのあとカフェでワインを2杯も飲んだ。

もう最後だし疲れてるし、「今日は途中で寝てもよし!」と自分に許可♪

(神々の黄昏って面白いタイトルですよね…神様たちが遠い目をしてタソガレている様子を想像するとなんだか笑える…)

始まる前からちょっとお疲れモード。
それなのに1幕だけで2時間もある。長い、長すぎる…!

1幕終わった時は、一緒に見に行ったM子さんともども、はあああああ…とため息がでてしまった。はい、あと2幕がんばりますよ…

(寝てもよし!と自分に許可したものの、座席が5階席の最前列。高所恐怖症のわたしは、怖すぎてウトウトできないのでした…。)

(今日の見え方はこんな感じ♪)

幕間にまたプログラムを読んであらすじをおさらい。この「神々…」はあらすじを頭に入れたうえでみないと話がわからなくなる!そして、2幕をみて、ようやく第3幕。こんな最後の最後で難しいホルンは大変だなあ。休憩中もずっと練習している。3幕がはじまり、何度目かの「これまでの経緯」などを聴きながら話は進んでいく。

最後の方に難しく、盛り上がるシーンがあり(これってフィギュアスケートでいえば、プログラムの後半に4回転ジャンプがあるぐらいの大変なことよね)トランペットがすっごくうまい。さすがだなあ。全然乱れず盛り上げていく。

そして、指環は海の底に沈んで行って静かに幕をとじる。

はあああ、終わったわ〜 脱力〜〜!とともにやりきった!!という達成感がこみ上げてきました。

ワーグナー「リング」全部で4作品。これほど「とにかく見た」という達成感をもたらしてくれるオペラは他にないと思う。
ここからはブラボーの嵐!大絶賛です。もちろんブーイングもありましたが、それはラトルに対してだけね。

それにしても演奏者も、歌手も本当にすごい。
ブリュンヒルデ役の女優さんも、ジークフリード役の役者さんも、本当にすごい。
このオペラは合唱より、たった一人で長時間歌う場面が本当に多いんだよね。

オペラ歌手というのはつくづく選ばれた人だと思う。
演奏者は才能があれば楽器は購入できるけど、オペラ歌手になるには声をもって生まれてこなければならない。昔は声量を保つためには太っていないといけない、というようなことが言われていたけれど、いまはものすごくスリムな女優さんみたいな人も多くいる。そして、美貌まで兼ね備えている人もいてびっくりします。


(終わった後のオケピット)


(神々の黄昏の楽譜)

それにしてもリングって最初から最後まで「これまでの経緯」を語る場面がいっぱいある。(これが長さの原因だわ)そりゃね、4つに分かれていてこの一つしか見ませんという人もいるので、多少は必要でしょうよ。だけど、1幕で私たちが見たことをその後2幕目で、AさんがBさんに経緯を説明するっていうのはいらんのでは?
ワーグナーは私たちが居眠りすることを想定していたとしか思えない。

これを立ち見する人ってすごいよなあ…

今回一緒に行ったM子さんは、まったく初めてのオペラとコンサートだったのだけど、「ジークフリード」「神々の黄昏」そしてコンサートはブルックナー7番…とまったく初心者向けではないような?プログラムになってしまい、心配していたのですが、

「すごーくよかった!!全然飽きなかった!!」と言ってくれました。
ほんと、よかったです〜〜(^^♪

ウィーンにいったら、ぜひ経験してみてくださいね。
オペラ座は見に来てる人の衣装ウォッチングも面白くて、「あなた、そのまま舞台に立てるんでわ!?」って人もいっぱいいます^^

楽友協会、ウィーンフィル定期公演でのチケット入手は、こちらを参考にしてチャレンジしてみてください♪

ウィーン学友協会でウィーンフィル定期演奏会を5ユーロで見る方法
http://d.hatena.ne.jp/tabibito-life/20141014/1413287958

今日で20日間にわたるオーストリアギリシャ旅行のレポは最後です。
今日も読んでくださってありがとうございます^^