ウィーンフィル定期@ウィーン楽友協会 2015年6月7日

ウィーンフィル定期@ウィーン楽友協会 2015年6月7日

ネルソンスを聴いた次の日は、ウィーンフィル定期演奏会です。

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
ニールセン 交響曲 第4番

指揮者はフランツ・ウエルザーメスト

ウェルザーメストさん、この方、全然 歳をとらないですね…。昔から風貌が変わりません。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はライブで、いろんな指揮者&オケ&ソリストの組み合わせで聴いたことがあります。(マイベストはもちろん、ゲルギエフ&マリインスキー&セルゲイ・ハチャトリアン@ミッケリ)

わたしは「ソリスト」と呼ばれるプロの方々の実力の差が、実はあんまりわからない…。テクニックも素晴らしいし、みなさんそれぞれにお上手、としか思えない。

だけど!!
今日のソリストはすごかった。

ニコライ・ズナイダーさん。

初めて聴くソリストです。デンマーク出身で指揮もされるらしくプログラムにはマリインスキー劇場で指揮をしたことが書いてありました。

この人のヴァイオリンは素晴らしかった!本当に聞き惚れました。
プロの演奏者って、どの人もお上手…と思っていたけれど、この人はずば抜けている。
テクニックや表現力、音の安定感。特に高音部分の音の安定感は素晴らしい。

ため息が出るようなチャイコンでした。

ウィーンの観客のみなさんも大喜び!!スタンディングオベーション&いつまでも拍手&ブラボーが続いていました。

そして、休憩のあとはニールセンの交響曲第4番

…すいません、ニールセン、予習もしておらずわたしは全然知らない曲で、演奏中もどんな曲なんだか展開も特徴もつかめず…。なので、コメント書けませーん!

まあ、それは私だけではなかったようで、隣の席のご婦人などはスマホでメールしてたし!!(*゚Д゚*) 
楽友協会は演奏中も明るいままなので、液晶は気にならないんですけどね。ってそーゆー問題ではないが!

ズナイダーのヴァイオリンとは対照的で、コンサートホール全体がうっとり聞き惚れているのとは違う、みなさんザワザワと集中力散漫している空気が漂っていました…。
とはいえ、決して演奏が悪かったわけではないと思います…。たぶん…。

それにしても、今回のタビ中に3回、ウィーンの楽友協会で演奏会を聴くことができたんですが…

ティーレマンドレスデン
・ネルソンス&バーミンガム
・ウェルザーメスト&ウィーンフィル

こうやって同じホールで聴き比べられるというのは、大変なぜいたくなことで、聞いた3つのオケの音色が全然違うこともわかったし、素晴らしいホールというのはオケの素晴らしい部分を引き出す反面、力量もはっきりわかってしまいますね。

ワインに例えると、いいグラスで普通のワインを飲むと美味しくなるか?というとマシになることはあるのだけど、同時に「アラ」も目立つので微妙なとこなんですよね。
世界中の素晴らしいオーケストラが来日してくれるけれど、ホールは持ってこられない。これだけは切実に思います。やはりその土地で飲むワインが驚くほど美味しいように、音楽もそのホールで聴くことにすごく意味があるんだなと。

というわけで、次はベルリン&ラトルをベルリンで聴きたいなあ!急がなくちゃ!