2015年5月21日(木)楽友協会 シュターツカペレ・ドレスデン ティーレマン指揮

3年ぶりにウィーンの楽友協会でコンサートをみました。

今回のタビで一番楽しみにしていたティーレマンドレスデンのコンサート♪

ワーグナー:楽劇タンホイザーより
シューベルト:歌劇「アルフォンソとエストレッラ」より
ワーグナー:Nのマイスタージンガーより

ブルックナー交響曲4番

ブルックナーは今まであまり縁のない作曲家でコンサートで聴いたことがありません。

でも今年はご縁があるらしく、今回のウィーンで4番と7番を聴き、12月にもゲルギエフミュンヘンフィルで第4番が演奏される予定です。

第4番はさまざまな音色の重なりがパイプオルガンの演奏のようです。実際に聴くティーレマンドレスデンの演奏も和音が響き合って美しい演奏でした。

はじめて聴くドレスデンの音もシルキーで滑らかな印象で、金管もきれいで柔らかい音です。

ワインの味がグラスによって変わるように、ホールによってオケの音も聞こえ方が変わります。楽友協会の音響はやはり多目的ホールとは違ってオーケストラの音がきれいに聞こえる設計になっているのでしょう。ただ見る席によってかなり音のバランスは変わりそうです。

わたしたちが見た席は2階席の正面で音が本当にバランスよく聞こえました。

ティーレマンのつくる音楽はテンポ、音の強弱ともにメリハリがあって魅力的です。保守的すぎず斬新すぎず奇をてらったところがなく彼のキャラそのままに、とても誠実な演奏と思いました。

そしていつも思うのがティーレマンのつくる演奏はオケや曲目にかかわらずとても明るいタッチなんですよね!

それにしても、この第4番って、つくづくヘンな構成の曲です。終わりそうでなかなか終わらず、最後の方は何が言いたいのが全然わからないし、第4楽章って丸々いらないんではないかと大胆なことを思ってしまうぐらいなんですけど。

ティーレマンはウィーンでもとても人気のある指揮者ですごく歓迎されているんですね。演奏後も延々とブラヴォーの嵐が続くなか、何度も顔を出してコールにこたえていました。

ウィーンのコンサートも平均年齢がかなり高い!わたしたちが若く感じられるほどです^^;