私の理想の人生

わたしは、この年になってもフラフラと自由に暮らしているのですが、これはなんとなくこうなってしまった…のではなく、子供の頃から「こういう風に生活したい!」というのがはっきりありました。

その「こういう風に」というのが「お金持ちになって大きな家に住んで贅沢な暮らし」とか「子供は二人ぐらいで犬を飼って・・・」とかではなく、「一人で自由に、いろんな場所を転々として暮らしたい!」ということでした。

今回の私の人生テーマは「行ったことのないところに行き、見たことのないものを見て、食べたことのないものを食べ、会ったことのない人に会い、やったことないことをやる」なのです。

家を持たずに住み込みで働いていたこともあり、それらを含めると引っ越し回数は40回以上になる。

人生の中で同じ家に住んだ最長記録は子供の頃の6年、ついで現在の3年。

バイトしてお金が貯まったら旅に出る、の繰り返し。貯金はないけど、借金もない。

来月から行くチェンマイも3年前に行った時に「住んでみたいなあ」と思ったので、今回実際住んでみる、というそれだけのこと。

いままでに何度も周囲から「まっとうに生きる」ことを忠告されたし、自分でもほんとにそうだと思って「地に足のついた生活」を目指して、何度も会社勤めをしてみたりするのだけれど、本当に向いてないらしく…。というか自分以外の何かになるのは本当に無理で…。

たぶん、仕事や働くことは嫌いじゃないけど、ずっと同じところにいると、なんだかこう全身が淀んでくる。

自分らしくない生き方をするのは、死んでいるのと同じなんだと思い至り、ある意味、開き直りとあきらめの境地でモトの自分に戻りました。

所属している場所を失うのは怖かったし、社会人失格なんだ…としばらく落ち込んでました。

わたしの周りには、こんなにフラフラしている人はあまりいないけれど、海外に行くといっぱいます^^ そういう人たちに会うとめっちゃ安心する。

いまの若い世代は、わたしの頃よりずっと自由でワーホリやウーフィングを友達やカップルで楽しんでいる。
「いつまでも、こんなんじゃダメだと思うんですけどねえ」「いつかはちゃんと働かなくちゃと思ってるんだけど」っていいながら。

でもね、わたしもそう思ってたんですけどね、いつかはちゃんとした生活するんだ、と思いつつやっぱりこういう生活が辞められない。
「今はいいけど、年取ったらどうするの」「いつまでそんな生活してるの」といわれながらも、年取ってもフラフラ生活よ~、残念ながら。

人から見たら、なんにも持ってないかわいそうな人かもしれないけど、実はこれがわたしにとって理想の人生なのです。