ウィーン学友協会でウィーンフィル定期演奏会を5ユーロで見る方法

オーストリアに行ったのは2012年。
クラシック音楽ファンの私は、前もってオペラのチケットを予約し、ウィーンフィル定期公演の日程をチェックしてありました。

しかし、ウィーンフィル定期公演のチケットというのは会員制で、代々家宝として受け継がれており、一般販売はされていません。家宝として受け継がれているけれども、「毎月見なくてもいいや」「それほどクラシックに興味がない」「その日は予定があって行けない」という人もやはりいるわけで、そういうチケットが出回ります。

そういうチケットを取り扱っている業者もあって、おそらくとても良い席なのだと思うのですが、チケット代がとても高い。

というわけで、当日楽友協会前にてゲットすることになりました。

えーーーほんとに大丈夫なのか!? と半信半疑でした。

が、いってみると いるわ、いるわ、チケット売りたい人がたーくさんウロウロしている。そしてチケットを買いたい私たちと交渉します。

わたしは高くてもいい席で見たい!ということで、75ユーロで右前前方の席をゲットしました!
クラシックにまるで興味なし、という同行者数名は、立見席をゲットすることに。
立見席のチケットを持っている人もたくさんいて、それらはほぼ一律5ユーロでした。
あっというまに交渉成立。
開演時間が迫るにつれて、「タダ(無料)であげるよ!」という人も現れました。

コンサートには少しオシャレしていってくださいね^^
ウィーンフィル定期公演に来ているお金持ちそうなマダムたちのお洋服もとても素敵です。
オートクチュールや宝石、素敵なハイヒールなど、ウットリしてしまいました。
コンサートでのおしゃれは自分のためでも人に見せるためでもなく、演奏家に対して敬意を表すものなのです。

ウィーンで定期演奏会の日にあたったら、ぜひ行ってみてください。
学友協会の内部を鑑賞するだけでも価値があります!

指揮者はズービン・メータ
R.シュトラウス「4つの最後の歌」
ドヴォルザーク新世界より

このホールは、ウィーンフィルのためにある素晴らしいホール。(多目的ホールではないという意味)
右側前方に座っていたためコンマスのキュッヒルさんの顔が良く見えたのですが、メータがキュッヒルさんの顔色をうかがうようにチラチラみている。そのたびにもの凄い怖い顔をしてメータを睨みかえすキュッヒルさん。

な、なんか、今日の演奏、良くないのかしら??

と関係ない私までびびってしまった。

音響が迫力ありすぎて、キュッヒルさんの顔も怖すぎて、なんだか嵐のようなヒトトキでした。

この定期公演の前に見たオペラは、日本からチケットを予約していったもの。
とてもよい席で80ユーロぐらいでした。

演目はワーグナーの「ターンホイザー」とR・シュトラウスの「影のない女」の2つ。

写真は「影のない女」のカーテンコール。
指揮者は、フランツ・ウェルザー=メスト

オーストリア出身の指揮者は、いるようでなかなかいない。
スマートな身のこなしや無理のない指揮ぶりが好きだったのだけど、9月に突然の辞任。
見ておいてよかった〜!

オペラ座も、オペラに興味なくても宮殿のような内部を見るだけでも価値がありますので、ウィーンにいったらぜひ行ってみてくださいね。(立見席もありますが、どんな風に見えるんだろう?4時間立ちっぱなしとか無理なんだけど!)