行き詰ったときは、環境を変えてみる!〜海外に行くという選択肢〜


(行き詰ったらこういうとこに来てみるのもいい)

今日はNZで出会った日本人の女の子Sちゃんのお話。

私がNZにいたとき、留学生の集まりのようなものが定期的にありました。
そこに来ていた当時日本人高校生のSちゃん。
その中で、なにかイベントをするという話し合いをしていた時、Sちゃんと一人の女の子が言い合いになった。

Sちゃんは、NZに来てまだ数か月。それほど英語がペラペラというわけではなかったけれど、自分の意見を一生懸命伝えようとしていた。自分が思っていることを言葉にして表現して、それを外国語で伝える、というのはとても大変で、面倒なことだけど、Sちゃんはそれを面倒がらずにコミュニケーションしようとしていた。

だけど、ちょっと話し合いがエスカレートして相手の女の子が怒って帰ってしまった。その時はちゃんと学校の先生がついていて、その場はおさまったのだけれど、そのあと、Sちゃんは相手の家に一人で謝罪にいったという。
そして、仲直りしてきたんだって。

「ほんと、すごいね!えらい!」と感心して言うと、Sちゃんは笑って、自分のことを話してくれました。

Sちゃんは、日本の学校でいじめにあって不登校、まったく外に出ないで引きこもってたそうです。

そして、心配した両親がSちゃんをNZに送りこんだ。Sちゃん本人の意思できたわけではない外国の知らない土地。そして家族と離れて知らない家にホームステイ。

だけど、Sちゃんはここで見事に花開いたんだな。
高校生にして人を気遣う思いやりがあって、大人より大人びている様子は、つらい思いをしたからなのかもしれない。でも、話を聞くまでイジメにあってたなんて、そんなネガティブな要素をまったく感じさせない明るく屈託のない女子高生でした。

外国にいると、日本でうまくいかなくて(いじめや受験失敗など)、自分の意思でなく親に送りこまれてくる人たちがわりとたくさんいる。そこでようやく自分の居場所や自分らしさを獲得する人も多い。

人生に行き詰ってどこにも出口が見えないとき、自分を変えるのは難しく、周囲の人を変えるのも難しいと思ってしまう。そんな時は、環境を変えてみるのもひとつの選択肢だと思う。
ただ、なかなか本人にはその気力が残っておらず、特に10代だとできることが限られてしまう。そんな時、親や周囲の人がなにかしてあげられるとしたら、新しい環境を用意してあげることなのかもしれない。

日本でダメな人が外国で通用するわけがない。→こんな、言葉に惑わされてはいけません!

ここで通用しないなら他でも無理。→こんな言葉で自分を追い込んではいけません。

場所を変えれば息を吹き返す人はたくさんいる。
私はそんな人をたくさんみてきたし、自分だってそう。場所を変えてみて違うと思ったらまた変えればいい。自分に合う居場所が見つかるまで探せばいいと思う。

外国でなくても、日本でも同じ。

大阪で一緒に仕事をしていた男の人。お嬢さんが高校生でやはりイジメにあってつらい時期を過ごしていたらしく、家族で東京に引っ越すことを決意。仕事を東京でもできるよう準備し、住む家を探し、一家で引っ越していった。その後、お嬢さんは東京の学校になじめたようで、仕事も軌道にのったようでした。これは大変な決断、行動だったと思う。

本の学校なんて狭いところで人生すべて決めなくてもいいと思う。世界は広いし、美しいし、もっと自分に合う場所がきっとあるよ、と伝えてあげたいと思う。


(NZは高校生の留学先としても人気♪)