挫折や逆境からの立ち直おり方〜NHK Eテレ「幸福学」より〜

2014年1月から4回にわたってNHKEテレで放送された「白熱教室 幸福学」。
昨日に続いて第3回目。
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第3回目「挫折や逆境から立ち直るために」2014年1月24日放送
講師はロバート・ビスワス・ディーナー博士

挫折や逆境から立ち直るコツ
博士は、「どうすれば今すぐ立ち直れるか方法を知りたいと聞かれるが、そんな方法はない。」といいます。

困難を受け入れること。つらいことは必ず起こる。だけどあなたはそれを乗り越えられる。
これが博士からのメッセージ。

嫌な感情をごまかしたりせず向き合う。
不愉快なことを思い出してもアルコールなどで気を紛らわせたりせず、その状況を受け止めてみる。
それは、嫌なことを避けたり無視したり、なかったことにするのとは違う。
ジムで筋肉を鍛えるように、心の筋肉も鍛えることができる。

一度受け止めてから、次に楽観主義や幸福感を高めていく。

不快感をポジティブな感覚にかえていく方法
1.いまある幸せを改めて確認する。ネガティブな気持ちになると不幸な出来事しか見えなくなるが、悪いことだけが起きてるわけではない。いいことも起きている。いいことを感じて感謝する。

2.短い間であれば、あえて嫌な感情も味わうべき。人は嫌な感情から早く抜け出そうとするが、悲しいことがあったら、まずは悲しみに浸ることが自然なプロセス。一時的にネガティブな感情を持つことは悪いことではない。

3.人に対するやさしさと思いやりを持つ。自分のことだけを考えなくなれば、人とのつながりが活発になり幸福感が高まる。


逆境に強くなるトレーニング法〜思考パターンを変える〜
原因は私ではない
いつまでも続くことじゃない
人生にとっては小さなこと
自分だけに起こることではない

楽観的な人と悲観的な人はこの↑パターンがまったく逆だそうです。(これが永遠に続き、人生にとって重大で自分だけが運が悪い。)

感情は生まれた国の文化を通して見に着けたものなので、西洋と東京では受け止め方が異なります。

個人主義―分析の最小単位を個人に求める。(西洋先進国)
個人が自由にリスクを負うことも、独自の幸福を追求することもできる。その結果、個人主義の国では、発明や創造性が生まれ利益を生む。社会保障は充実しておらず、人と衝突する割合も多く離婚率も高くなる。ポジティブな感情をさらに上昇させようとする傾向があり、非常に強いポジティブな感情を頻繁に感じている。歓び、夢中になれるもの、愛を求める。

集団主義―分析の最小単位を集団に求める(アジア諸国
個人的な目標が集団の目標と相反する時、個人的な目標は二の次にするよう期待される。集団の目標が優先される。一定の社会的平和が保たれ、協調して働くことに優れている。個々でリスクをおう能力や創造性といった個人主義のメリットを犠牲にすることがあります。ポジティブな感情が発生するのが低い傾向がある。調和、充足感、きずな、平和を求める

ポジティブな感情は自分の内部から起こるものだが、その感情はアメリカ人は強く、日本人は弱いとされている。

アジアの国では、ネガティブな感情も基本的な感情の一部と考えて、受け入れる仕組みになっている。
日本人は困難を一人で克服するよりみんなと一緒に克服する方法にたけている。

以上、3回目は逆境からの立ち直り方でした。

私たちは、快適な社会に慣れてきて不快なことに対する耐性がなくなっているというのは実感として感じます。

また、わたしは、西洋社会にも住んだことがあるけれど、彼らの1点の曇りのないポジティブさって、なんだかすごく疲れました。ネガティブな感情はあってはならないもの、という文化を感じました。西洋は旅先としてはいいんだけど長期間いると疲れます。私はやっぱりアジアの陰と陽の入り混じった雑多な文化が好きです。