あなたの仕事を天職にする3つの方法〜NHK Eテレ「幸福学」より〜

2014年1月から4回にわたってNHKEテレで放送された「白熱教室 幸福学」
昨日に続いて第2回目。
1回目の記事はコチラ☆

第2回目「仕事、目標と幸福のかかわりについて」2014年1月17日放送

仕事に対する意識と行動を変えることで幸福度をあげることできる。
これが人生にどれほどよい影響をあたえるのか!が今回のテーマです。
講師はロバート・ビスワス・ディーナー博士

あなたの仕事を天職にする方法は次の3つです。
1.社会的な交流の質や量をみなおす
2.仕事の意義を広げる
3.仕事のやり方や範囲を見直す。

3つの方法を詳しく見ていきましょう。

1.社会的な交流の質や量をみなおす。
仕事に関わる人との関係の質を変えたり、範囲を広げたりしていく行動。仕事をしていく上で客や同僚との人間関係を積極的に変えて、その幅を広げていくとより手ごたえを実感し、業務もスムーズに進行する、という考え。

2.仕事の意義を広げる
自分と周囲の関係を視野を広げてとらえてみる。
掃除を例にあげると、自分の仕事を目の前のゴミを拾うだけととらえるか、世界を大きく見てみんなの健康を向上させる仕事ととらえるかで大きく変わってくる。大きな視野でとらえることで、自分の仕事により大きな価値をみいだすことができる。担当している仕事を広い視点で見直す。大きな観点から構築しなおすことで歓びの感じ方がかわり、有意義な仕事に思えるようになる。

3.仕事のやり方や範囲を見直す。昇給には直接かかわらないけれど、自分のアイデアで人が喜ぶ笑顔を想像しながら、業務にちょっと工夫したことを実践してみる。それがやりがいへのきっかけになることもある。

以上、3つです。いかがでしたか?

私は外国でも日本でも仕事をしたことがありますが、日本の組織によって、自分が仕事を工夫してやり方を変えてみたり、お客さんと積極的にコミュニケーションすることを推奨する社風の会社と、ちょっとした工夫が「和をみだす」ととらえられたり、なにもしない無難な姿勢が良しとされる会社があるように思います。自営業やフリーランスの人はぜひ工夫してみてください。
人が仕事に対してどのような関係を持っているかを分類すると
1.ジョブ
2.キャリア
3.コ−リング

誰もがこのうちのどれかに属します。

仕事のどこに自分が満足できるポイントを設定しているかでどこに属するかが変わってきます。

【ジョブ】=仕事は単なる労働と位置づけ。働く理由は報酬。よりよい仕事が見つかればいつでも転職する。特定の職業とは限らない。ここに属する人の中には、バスの運転手もいれば、高収入の弁護士もいる。

【キャリア】=ここに属する人の動機は、経歴、向上しているという実感。これも職種は関係なく、より大きな力や地位、より大きなオフィス、プロジェクトを求めている。目前の仕事をもっと良い何かへの踏み台とみなす。

コーリング】=天職。社会の役に立っている。自分の仕事には深い意味があるという実感が働く動機になっている。ここに属する人たちは、往々にしてたとえお金がもらえなくてもやるという。仕事が自分のアイデンティティと深く結びついている。コーリングは決してワーカホリックのことではない。

この3つは固定的ではなく状況によって変わっていくもの。
この中でもっとも幸福度が高いのは大きなストレスがなく、集中力をもって仕事に取り組めているコーリング。

このコーリングに属する人が行っているのが、最初にあげた3つのことだそうです。

天職については「タダでもいいからこの仕事がしたい!」とやってくる人が、私が過去働いたどの職場にもいました。それで本当にタダで使われて燃え尽きてしまう人が多数いましたが、日本にはその情熱を利用する企業が多々あるので気を付けましょう。
番組の中で博士が、なぜ日本が先進国の中で最も幸福度が低いのか、その理由をこう語っています。

自分を見つめる考え方・視点の違い。
アメリカ人は、個人主義で自分をユニークな存在だと思っている。
自分の内から外へという視点で世界を見ている。
アメリカ人は常に自分自身に問いかけ、自分の目標、望み、価値心理状態について考えている。

それに対して日本を含む多くのアジアの人々は、世界を見るときに外から内へという見方をする。
自分が舞台に立っているととらえ、他人の目に自分がどう映っているかを常に意識している。
自分自身がどう思うかは後回し。
それがアジア人にとって大きなプレッシャーとなっている。
責任や義務を果たすため、うまくやらなくてはならないと感じてしまう。
自分や家族など内輪の評判を非常に気にする。日本人にはこれらのことをいつも気にしなければならない無言のプレッシャーがあり、それが不安感を増すことにつながっている。

なかなか鋭い指摘デス!