幸せになる3つのお金の使い方〜NHK Eテレ「幸福学」より〜

2014年1月から4回にわたってNHKEテレで放送された「白熱教室 幸福学」
ご覧になった方も多いと思います。

世界的にも幸福度が低いとされる日本。
日本の幸福度は国連の調査(2013年)で43位。
ちなみに41位が韓国、42位が台湾です。そして、イタリアは45位(←意外)

自分の幸せとはなんだろう?と思いながら、人生を変えようとしていた私にはとても興味深いものでした。
この放送のまとめを、記録しておきたいと思います。

第1回目「お金はあなたを幸せにしますか?」 2014年1月10日放送

エリザベス・ダン博士は、「経済的豊かさと幸せとの関係は考えられているほど大きくない。幸せのヒミツはお金の使い方こそにある」といいます。

幸せになるお金の使い方は次の3つ
1.経験を買う
2.ご褒美化
3.他者への投資

1.経験を買う
経験は人の幸福感に長い間影響を与える。

支出の面で、人が過去に最も後悔していることは「お金を使わずに逃した経験」逆に物質は「購入して後悔することが多くなる」という調査結果が出ているそうです。

物質は簡単に人と比較でき、人の持っているものが自分のよりよかった時、自分がそれを選んだことを後悔する。経験は比較できるものではない。自分がバリ島で楽しんだサーフィンと他の人のアフリカ旅行は比べようがない。

あなたが経験を重視するタイプかどうか?その方法が番組で紹介されていました。

自分の腕時計を見てください。


…見ましたか?

時間が少し進んでいる人→ 経験を重視する人
時間が少し遅れている人→ 安全を選ぶ人

私は腕時計に限らず、ほとんどすべての時計を2、3分進めている人なのでした^^

2.ご褒美化
楽しみを与えすぎると感謝しなくなる。
はじめは喜んでいたけれど、何度も繰り返されると慣れてきて感謝しなくなる。

たとえば、毎日食べているチョコを週末だけやめてみると、次に食べるときの幸福度があがる、というようなこと。

限定ものに弱い(満足度が高い)、というのも同じですね。

3.他者への投資
人のためにお金を使う―幸せをお金で買うもっとも優れた方法

他者のためにお金を使うことが幸福なのは先進国の豊かな国に限られるのか?

それを知るために実験をしました。

2つのグループにお金を与える。
Aのグループは、自分のために使うように指示
Bのグループは、他人のために使うように指示
その後の幸福度をはかると、Bの方がはるかに幸福度が高かった。

この実験は、カナダでまず行われ、その後他の国でも行われた。そしてアフリカの貧しい地域でも行われ「与える歓びは、金持ちか貧しいかは関係なく人間の基本的資質」という結果が得られた、ということです。

番組の最後に、アンディー・ウィマーさんという元銀行員で、現在インドのホスピスでボランティアをしている人が出てきます。アンディさんの語る幸福とは…

「本当の幸福とは、心の奥深くから湧き出てくるもの。無上の喜びから生まれてくるもの。助けを必要としている人に奉仕して、心が満たされる。完璧な人生でしょ?」

ちなみに、人助けは人に強制されるとストレスになり、自発的に「よし!一肌脱ごう」と思った時にこそ最大の幸福を得られるそうです。

私がチャイルドスポンサーを始めたのは数か月あとですが、もしかしたらこの番組をみたことが、頭のどこかに残っていたのかもしれません。
そして、それは確かにかなりハッピーな感覚なのです!